「ひろ」
光に照らされた芦原くんの横顔はすごく綺麗で、かっこいい。ドキ……と心臓が脈を打つ。
「好きだよ。今でもこんなに好きだけど、これからどんどん好きになっていって、もっと手放したく無くなるんだと思う」
「……っ」
「ひろだけだから。最初からずっと、俺はひろだけに夢中になってる」
わたしも、同じ気持ちだよ。
恋だと認めたらもう二度と戻ってこれない気がしてこわかった。同じ気持ちじゃなかったらどうしようって、くるしかった。
だけど、でも。
あの時の悲しかった気持ちすら、全部愛おしく感じてる。
もうずっと────きみのことばっかりだ。