保健室で、モテすぎ問題児くんに甘い噛みあとを付けられました。





「過去のことはどうにもできないけど……、誰かを好きになったのはひろが初めてだよ」

「……そうやってまた機嫌とろうとしてる」

「してねーわ。ひろもわかってるくせに」



見透かされたようにそう言われたので、むうぅと頬を膨らませた。





……そうだよ、わかってるよ、ちゃんと。


今なら、前に吉良くんに言われた『玲於が二瀬さんにこだわる理由ってなんなんだろーね?』の答えだってわかる気がする。





芦原くんは、わたしのことが好きなんだ。



ずっとその気持ちを抱えていてくれたから、追いかけてきてくれた。わたしが酷いことを言っても諦めないでいてくれた。




わかってるのに、こんな風にわがままばかり言ってしまうのは。






「……芦原くんがわたしのこと好きだって、自覚してたいんだもん」






きみの気持ちが嘘じゃないって、芦原くんはわたしの彼氏なんだって、自覚していたいから。