芦原くんとわたしが同じ気持ちなはずがないって、勝手なイメージと偏見で線引きしていたのはわたしだけだった。
芦原くんがホントはどれだけ優しくてあたたかくて真っすぐな人なのか、なんて。
そんなの────直接確かめなくたってわかること。
いつだって会いたいし、触れたいし、わたしだけがきみを独占していたい。
わたしの反応に、芦原くんが「そっか」と短く返事をした。
「ひろの気持ち、聞きたい」
「…っ、」
「ひろの言葉で教えてほしい。俺のことをどう思ってて、これからどういう形を望んでるのか。うまくなくていいから、俺に流されるんじゃなくて、ひろの言葉で教えて」
芦原くんの優しい声色に、涙腺が刺激される。
まっすぐな双眸に捕らわれて、目が離せなかった。
最初は怖かった金髪も三白眼も、いつからこんなふうに愛おしく感じるようになったんだろう。
めんどくさがりなところも、
いつだってテキトーに力を抜いて上手に生きているところも、
意外と寂しがり屋なところも、
すぐキスしてくるところも、
───首筋に噛みついてくるところも。
もう全部全部全部、
「────……だいすき」



