保健室で、モテすぎ問題児くんに甘い噛みあとを付けられました。







謝ろうとした時、わたしの声にかぶせて七海が言った。




「人の多さ考えたら急に面倒になってきたしまっすぐ帰ろ、うん、そうしよう」

「え、七海」

「だいたいイルミネーションなんて、おまえと見たところでただの電気の集合体だったわ」

「ちょっ…、夢を壊すようなこと言わないでよ!」

「事実だろバーカ」





一瞬だけ七海の表情が泣きそうに見えたけれど……こんなに早口でイミネーションのロマンを台無しにしている様子を見ると、 見間違いだったみたいだ。



こういうところが、やっぱり七海は七海だと思う。



「七海、すぐバカって言うのよくないよ」

「確かに。二瀬にバカは言っても治んねーしなぁ」

「わるぐち…!」






駅に着くまでの残りの道は、ずっとそんなやり取りをしていた。