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「千花ちゃんが『七海もうちでご飯食べてけば?』って言ってるけどどうする?」
「あー、俺はいいわ。家真逆だし」
「そっかー」
「てか二瀬、送っ……、なんでもね」
「え、なに?」
「送ってくって言おうとしたけど、おまえ断るからやめた」
「あはは。うん、七海の家真逆だもんね」
「おまえはもうちょいその鈍さは治した方がいいと思う。バカが際立つ」
「っ七海もその口の悪さは治した方がいいと思う!」
結局、七海とわたしは朝と同じ駅で解散することにした。
喫茶店を出て、わたしたちはそんなやり取りをしながら帰路に着く。
夜ご飯は、クリスマスパーティーをかねて千花ちゃんの家で食べることになった。
今の時刻は17時。
夕飯にするにはまだ余裕があるし、ゆっくり来ていいよと千花ちゃんには言われている。
千花ちゃんはお菓子をいっぱい買って送っていってたから、わたしはケーキか飲み物を買っていくのがいいかなぁ。
「ホント、こうして見ると世の中クリスマス一色だよなぁ」
なんて、そんなことを考えながら歩いていると七海が感心するような声色で言った。



