保健室で、モテすぎ問題児くんに甘い噛みあとを付けられました。






誰といても、どこにいても、芦原くんのことばっかり考えてしまうんだ。



好きだ、きみのことが。

全部正直に伝えたら、芦原くんはどんな顔をするのかな。




「あのさぁ、二瀬」

「…ん?」

「おまえはいつも、人のことばっか考えすぎなんだと思うよ」





頭に乗せられた手が離れ、七海の手のひらの温度が消えた。



俯きがちだった顔を上げ、七海を見つめる。

もう湯気が立たなくなったアールグレイが、視界の下方に映っていた。





「もっと二瀬の好きなようにすればいいのにって俺は思う。なんでも頷いて、空気を読むだけが良い子とは限んない」

「え…っと、」

「相手がどう思うかより先に、自分がどう思ってるか、どうしたいかを尊重しろよ。人のことばっか考えてたらつかれるじゃん」