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映画を見終えた後のこと。
ごはんにするにはまだ早いからと、わたしたちは近くにあった喫茶店に寄った。
1年生の時にも何度か千花ちゃんと訪れたことがある、クリームソーダが美味しいお店だ。
夕暮れ時の喫茶店は、ティータイムをしにくるお客さんが多くにぎわっていた。
タイミングよく空いたテーブル席に通され、わたしはクリームソーダ、七海はアールグレイティーを頼んだ。
「映画おもしろかったね」
「な。完成度高かった」
しゅわしゅわ…と、口の中でメロンソーダがはじける。バニラアイスの冷たさは、冬にはちょっと寒かった。
ぶるりと身震いをするも、美味しさには抗えなくてストローでもう一口味わう。
「続編あるらしいし、公開されたらまた……、」
「ん?」
「…、また人気出るだろうなって。原作とかも、こっからが盛り上がるとこじゃん」
「たしかに!」
公開されたらまたすぐ見に来たいな。
そう言えば、「その時もおまえが寂しそうにしてたらな」と七海が眉を下げて力なく笑った。



