そんなわけで今日は七海とふたりきりで過ごすことになったのである。
千花ちゃんには、冬休みに入る前に一連の流れをすでに報告済みだった。
芦原くんのことと関わるうちにいつの間にか好きになってしまっていたことも、素直にきもちを伝えることが怖くて「きらい」と言ってしまったことも、クリスマスにイルミネーションを見に行く約束をしていたことも、全部だ。
『ひろが納得いく選択をしてほしいな。結局決めるのはひろしかいないからさ。あたしはずっと見守ってるよ』
千花ちゃんはわたしの話を否定も肯定もしなかった。
わたしが素直になれなかったから。
嫌いって言ってしまったから。
今度こそ芦原くんとはこれまで通りには関われないまま冬休みが来て、当然のごとく、明日に迫ったクリスマスイブの話も何一つ進んではいなかった。



