芦原くんがわたしの席の前までやって来る。
1週間ぶりに近くて見る金髪は、やっぱり太陽みたいに眩しくて、真っすぐみることができなかった。
「…俺、この間の……お昼の時のこと、謝りたかった」
芦原くんの静かな声が響く。
どくん、どくん、と心臓が騒がしい。
先週のお昼休みの出来事。
吉良くんが芦原くんに聞いた、わたしが特別かどうかの質問に──「そういうんじゃない」って、芦原くんははっきりそう言ったんだ。
忘れてなんかいない。
好きって言ったり、そうじゃないって否定したり…わたしは芦原くんの言葉ひとつひとつに感情を揺らがされてばかりだった。
それでも、一緒にご飯を食べたり勉強会をした時間はすごく楽しくて、宝物で。
このまま芦原くんのそばにいてもいいのかなって、期待もした。



