保健室で、モテすぎ問題児くんに甘い噛みあとを付けられました。






そんなことを考えていた矢先。


教室の扉が乱暴に開けられたとと同時に、焦ったような声色で名前を呼ばれた。



つられるようにバッと身体を起こすと、そこにはなぜか芦原くんの姿があり、わたしは目を見開いた。




「な、なんで……芦原くんが、」





芦原くんと会いたくなくて教室に戻って来たのに。


遠目で見かけた時、芦原くんはわたしの姿に気づいていなかったはずだ。


わたしが踵を返した後に七海となにか話をしたのかな。

……だとしても、芦原くんがわたしを追いかけてくる理由なんて──…





「ひろとちゃんと話がしたかったのに、俺のこと避けてばっかだから」

「っ」

「実際、俺のこと見て逃げただろ、今も」






図星をつかれ、返す言葉がなかった。


気付かれていないと思っていたのに……バレバレだったみたいだ。