「ちょっとおふたりさん、あたしらの存在忘れてないですかぁ」
揶揄うような千花ちゃんの声にハッとする。
顔を上げると、にやにやする千花ちゃんと、表情の読めない吉良くんと目があった。
…そうだ。忘れていたわけじゃないけど、今は4人でお昼を食べている最中。
ふたりきりじゃないのに……恥ずかしすぎる。
さっきとは別の意味で顔を赤くさせると「なんか、」と吉良くんが口を開いた。
「ひろ、すっかり玲於になついたよな」
吉良くんの言葉に、すかさず千花ちゃんも「えっわかる!」と同意する。
「まあ、俺が言うのもなんだけど。実意思弱くて真面目そうだし、玲於に流されてるだけかと思ってたから」
「え、えっと…」
「実際さ、今、ひろは玲於のことどう思ってんの?」
──玲於のこと、どう思ってんの?
吉良くんの質問に、わたしは言葉を詰まらせた。



