保健室で、モテすぎ問題児くんに甘い噛みあとを付けられました。





「ん? ひろ、これ食べたいの?」

「えっ」




無意識のうちにじいっと見つめすぎていたようで、芦原くんがわたしの顔を覗き込んできた。

突然の近距離に、心臓がドキッと大きな音を立てる。




「一口あげようか? 意外と美味いよこれ」

「でも、申し訳ないし…」

「今更そんな遠慮は要らねーよ。食べたいか食べたくないかの二択を聞いてるんです俺はぁ」




わざと語尾を伸ばし、拗ねたように口を尖らせる芦原くん。



うっ……不意打ちでかわいい顔をするのはやめてほしいのに。




芦原くんを見ていた理由は、抹茶ティラミスあんぱんが食べたかったからではないけれど、どんな味なのかが気になったいたのは本当。



「た、食べたい……」




小さく紡いで芦原くんを見つめる。



すると。



「はい、あーん」

「は……むぐ、」