俺の気持ちをひろに伝えるには行動で示さなきゃいけないんだ。


他の子と同じじゃないって──ひろだけが特別だって、信じてもらわないと。





「ひろ」

「うん?」

「俺、もっとがんばるわ」






ひろを好きな気持ち、もう次こそは冗談になんかしたくないから。



「え、な、なにがですか…」

「全部」

「芦原くんはいつも話に脈絡がなさすぎると思う…」

「腹減ったぁ。早く終わらせよこれ」

「そういうとこだよ芦原くん…!」

「うはは」






それは、生まれて初めて誰かを好きになった俺が、気持ちを自覚した放課後のこと。