「…か、からかわないでってば」 「俺だけのものになってよ。他の子にもしてるんじゃないかって疑ってるなら、ずっと俺のそばにいて、自分で確かめればいいよ」 ヨユウそうに見えるのは、俺が必死にそう見せているから。 触れたくなるのは、ひろのことが好きだから。 混乱しているのか、ひろは何も言わない。もともと静かだった準備室がいっそう静まり返る。 ──…ああ、だめだな。 「…あ、芦原く、」 「──…なんてな」 ひろがなにかを言いたげにしていたけれど、被せるように声を発した。