保健室で、モテすぎ問題児くんに甘い噛みあとを付けられました。





「ていうか、わたしは芦原くんがヨユーそうにしてることにいつもムカついてるもんっ」



ひろがムキになって言葉を紡ぐ。



「…わたしのことからかって楽しんでるんだ、芦原くんは」

「そんなことないって」

「嘘だ!」

「嘘じゃねーよ」

「…っ、どうせ、他の子にも同じことして──…っ」





言葉の続きを察して、聞きたくなくて唇を塞ぐ。




ひろはずっと勘違いをしてる。


俺が高嶺の問題児とかっていう変なあだ名をつけられて、女の子とたくさん関係を持っている人だって、今もずっと思っているんだと思う。


めんどくさがって否定してこなかった俺が悪い、けど。



「ひろにしかしてない」

「……、そんなの、騙されない」


「ひろのこと好きだからって言っても?」




揶揄うだけのつもりだった予定がなし崩しになるくらい、ひろのことを好きになっちゃったから。


だから今、こんなにもひろを独占したくなってるのに──…なんで気づかないんだよ。