*
保健室でサボろうとしたときのこと。
授業中だったから、ひろがそこで寝ていたのは想定外だった。
テストが終わってからひろとは関わる機会がめっきり減っていて────……いや、違うな。
俺が、ひろに会ってうっかり距離を詰めすぎてしまいたくなかったから、少しだけ避けてたんだ。
「…ひろ?」
こぼれ落ちた声に、ひろはゆっくり瞼を上げた。
とろんとした目が俺を映している。
顔が赤いのは多分……熱のせい、だよな?
そっと触れて体温を確認すると、思った通り熱を帯びていた。頬、額、首…と手を滑らせるたびにひろが身体を揺らす。
わざとなわけないって知ってるけど……反応がかわいくて、かなり心臓に悪い。



