……って、だめだめ。
また、わたしばっかり振り回されてる。
「っ芦原くんははやく授業戻ってくださいサボってばっかりよくないもん不真面目だと思う!」
「引き止めたのひろだけどな」
「〜〜っ、もう寝る!」
「うはは、ふて寝だ」
バフっと布団を頭から被り、芦原くんに背を向ける。
悔しいけれど、芦原くんの言う通りこれはふて寝。
……だってこれ以上顔を見ていたら雰囲気に呑まれてヘンなことを口走ってしまいそうな気がしたんだもん。
「拗ねた?」
「……」
「ふは。うん、でも、ひろが可愛かったからしょうがねーわ」
……そんなこと言ったって反応してあげないんだから。
ギュッと唇を噛み、目をつぶる。
返事をしないわたしに芦原くんはくすくすと笑っていたけれど、その声はだんだんと小さくなり、少しすると保健室には再び静寂が訪れた。



