「わたしも、自由に生きたい。今までのわたしを捨てて、新しい自分に生まれ変わりたい……」
そう言葉にした途端、ふたたび涙が頬を伝う。
生まれ育った場所を遠く離れて、初めて抱いた願望。
父に逆らってはいけない。
この国のために生きなくてはならない。
幼い頃からそう教え込まれてきた。
でも父に送られたこの場所で、サーラは自分自身の意志を得た。
縋るように見上げると、ルースは穏やかな笑顔でしっかりと頷いてくれた。
「その願い、俺が叶えてやる」
ルースはそう言うと、サーラに準備ができたら孤児院の院長に挨拶をして、門のところまで来いと言った。
「待って。どうしてわたしを助けてくれるの?」
そのまま立ち去ろうとしている彼に思わず追いすがって、そう尋ねる。
ルースにサーラを助ける理由なんて、ひとつもないはずだ。
むしろ危険なことばかり。父はきっと、逃げた娘に容赦などしない。
「ただの自己満足だ。お前が気にする必要はない」
「でも……」
「とにかく、急げ。話は後からでもできる」
そう言葉にした途端、ふたたび涙が頬を伝う。
生まれ育った場所を遠く離れて、初めて抱いた願望。
父に逆らってはいけない。
この国のために生きなくてはならない。
幼い頃からそう教え込まれてきた。
でも父に送られたこの場所で、サーラは自分自身の意志を得た。
縋るように見上げると、ルースは穏やかな笑顔でしっかりと頷いてくれた。
「その願い、俺が叶えてやる」
ルースはそう言うと、サーラに準備ができたら孤児院の院長に挨拶をして、門のところまで来いと言った。
「待って。どうしてわたしを助けてくれるの?」
そのまま立ち去ろうとしている彼に思わず追いすがって、そう尋ねる。
ルースにサーラを助ける理由なんて、ひとつもないはずだ。
むしろ危険なことばかり。父はきっと、逃げた娘に容赦などしない。
「ただの自己満足だ。お前が気にする必要はない」
「でも……」
「とにかく、急げ。話は後からでもできる」



