婚約破棄した相手が毎日謝罪に来ますが、復縁なんて絶対にありえません!

 こうして王太子はカーティスの異母弟の第二王子に決まり、従姉のユーミナスは、彼と婚約することになった。
「そんな……」
 手紙を持つ手が震えていた。
 王太子の交代は、むしろ喜ばしいと思える。
 さすがにサーラにも、彼がこれから立派な王になれるとは思えなくなっている。ユーミナスにとっても、カーティスの正妃になるよりはずっと良いことだろう。
 恐ろしいのは、ここまでのカーティスの行動はすべて、父と国王陛下の狙い通りだったことだ。
 父からの手紙には、サーラが王都を出てからのことが書かれていた。父と国王陛下にとって、サーラを修道院に送ったのも、カーティスを廃嫡するための布石でしかなかった。
 世間ではサーラは勘当されて修道院に送られたのではなく、聖女を騙るエリーに陥れられ、傷心のまま修道院に入ったことにされていた。
 エリーはあれから、聖女を騙った罪人として裁かれたようだ。