通りかかったキリネに、一度修道院に戻らなくてはならないことを伝えると、彼女はとても残念だと言ってくれた。
「また戻ってくるんだろう? サーラがいないと、あたしらも大変だからね」
そう言ってくれるのが、とても嬉しい。
できればそうしたいと告げると、キリネも喜んでくれた。
「ああ、そうだ。ちょうどルースに、隣町で買い物を頼んだんだ。送ってもらえばいいよ。あんたみたいな可愛い子を、ひとりで歩かせると物騒だしね」
ここに来たときは無知だったから、変装してひとりで旅をすることができた。でも、今となってはひとりで出歩くのはたしかに恐ろしい。彼女の気遣いに感謝の言葉を伝えると、キリネはルースを読んでくると言って歩き去って行った。
「ああ、そうだった。手紙……」
その後ろ姿を見送ったあと、ふと手紙の存在を思い出して部屋に戻る。
(誰からかしら?)
今のサーラに、手紙を出す人などいるのだろうか。
不思議に思いながらも封を切る。文字に視線を走らせて、サーラは息を呑んだ。
「お父様?」
「また戻ってくるんだろう? サーラがいないと、あたしらも大変だからね」
そう言ってくれるのが、とても嬉しい。
できればそうしたいと告げると、キリネも喜んでくれた。
「ああ、そうだ。ちょうどルースに、隣町で買い物を頼んだんだ。送ってもらえばいいよ。あんたみたいな可愛い子を、ひとりで歩かせると物騒だしね」
ここに来たときは無知だったから、変装してひとりで旅をすることができた。でも、今となってはひとりで出歩くのはたしかに恐ろしい。彼女の気遣いに感謝の言葉を伝えると、キリネはルースを読んでくると言って歩き去って行った。
「ああ、そうだった。手紙……」
その後ろ姿を見送ったあと、ふと手紙の存在を思い出して部屋に戻る。
(誰からかしら?)
今のサーラに、手紙を出す人などいるのだろうか。
不思議に思いながらも封を切る。文字に視線を走らせて、サーラは息を呑んだ。
「お父様?」



