婚約破棄した相手が毎日謝罪に来ますが、復縁なんて絶対にありえません!

「修道院に……」
 存続を願っていた日常は、唐突に終焉を迎えた。
 もともと手伝いのために来ていたのだ。いつかは帰らなくてはならないとわかっていた。
 それでも、もっとキリネにたくさんのことを教わりたかった。
 子どもたちの成長も見守りたい。
 アリスは昔に比べたら明るくなり、少しは息抜きができるようになったようだが、まだ心配もある。
 それに、近頃はルースのことも気になっている。
 浮かない顔をしているサーラに、孤児院の院長は向こうでの用事が済んだら、また手伝いに来てほしいと言ってくれた。
「わたしでいいのでしょうか?」
 それを嬉しく思いながらも、迷惑もたくさん掛けてしまったことを思い出す。
 もっと手際の良い人が来てくれた方が、キリネも助かるはずだ。
 でも孤児院の院長は優しく微笑んで頷いてくれた。
「もちろんよ。子どもたちも懐いているし、あなたが来てくれたら嬉しいわ」
 笑顔でそう言われて、思わず涙ぐみそうになる。