サーラは急いで院長室に向かいながら、呼び出された理由を考える。
院長とは毎朝、顔を合わせている。もちろん今朝もそうだった。夕食のあとにまた呼び出すなんて、明日の朝まで待てないような緊急事態だとしか思えない。
「サーラです」
院長室の扉を叩いてそう名乗ると、奥から優しい声がして、入室を促す。言われた通りに部屋の中に入ると、院長が椅子に座ったまま、優しく微笑んでいた。
「急に呼び出してしまって、ごめんなさいね。緊急だからと、これが届けられたものだから」
そう言って彼女が指した先には、一通の手紙が置かれていた。
「手紙、ですか?」
それを見て、思わず首を傾げる。
サーラには、手紙のやりとりをするほど親しい者は誰もいない。友人はそれなりにいたが、家を出されたときに、その繋がりはすべて切れてしまった。彼女たちは貴族で、自分は身分のない修道女。それも当然のことだと受け止めている。
「ええ。それと、修道院に一度戻ってほしいと言っていたわ」
終わりは、あまりにも突然のことだった。
院長とは毎朝、顔を合わせている。もちろん今朝もそうだった。夕食のあとにまた呼び出すなんて、明日の朝まで待てないような緊急事態だとしか思えない。
「サーラです」
院長室の扉を叩いてそう名乗ると、奥から優しい声がして、入室を促す。言われた通りに部屋の中に入ると、院長が椅子に座ったまま、優しく微笑んでいた。
「急に呼び出してしまって、ごめんなさいね。緊急だからと、これが届けられたものだから」
そう言って彼女が指した先には、一通の手紙が置かれていた。
「手紙、ですか?」
それを見て、思わず首を傾げる。
サーラには、手紙のやりとりをするほど親しい者は誰もいない。友人はそれなりにいたが、家を出されたときに、その繋がりはすべて切れてしまった。彼女たちは貴族で、自分は身分のない修道女。それも当然のことだと受け止めている。
「ええ。それと、修道院に一度戻ってほしいと言っていたわ」
終わりは、あまりにも突然のことだった。



