たしかに街道はきちんと整備されているし、乗合馬車も走っている。普通の旅人なら、向こうの町に泊まるはずだというのは、正しいのかもしれない。
(でも、普通にこの町に用事がある人だっているはずよね?)
どうしてそんなふうに言い切るのだろう。
首を傾げたサーラに、アリスは声を潜める。
「昔、この宿に泊まった旅人に、孤児院の子どもが攫われたらしいの。だから、気を付けなさいって」
「あ……」
ここは王都とは違い、そんな事件も起こりえる場所だったと思い出す。子どもたちの安全を第一に考えるのならば、彼の言う通り、用心するに越したことはない。
「そうね。向こうから行きましょう」
サーラはアリスの手をぎゅっと握ると、来た道を戻り始めた。
少し用心して歩いたが、こちらに注目している者はいない。ほっと胸を撫でおろして、次の目的地に急いだ。
サーラやキリネとはほとんど会話をしないルースだが、子どもたちとはそれなりに話をしているらしい。
(でも、普通にこの町に用事がある人だっているはずよね?)
どうしてそんなふうに言い切るのだろう。
首を傾げたサーラに、アリスは声を潜める。
「昔、この宿に泊まった旅人に、孤児院の子どもが攫われたらしいの。だから、気を付けなさいって」
「あ……」
ここは王都とは違い、そんな事件も起こりえる場所だったと思い出す。子どもたちの安全を第一に考えるのならば、彼の言う通り、用心するに越したことはない。
「そうね。向こうから行きましょう」
サーラはアリスの手をぎゅっと握ると、来た道を戻り始めた。
少し用心して歩いたが、こちらに注目している者はいない。ほっと胸を撫でおろして、次の目的地に急いだ。
サーラやキリネとはほとんど会話をしないルースだが、子どもたちとはそれなりに話をしているらしい。



