ゆっくりと歩いたせいで少し時間が掛かってしまったが、ふたりはようやく商店街に辿り着いた。
小さい町なので店もそんなに多くはなく、旅人もほとんどいない。そんな中、サーラはアリスに確認しながら、ひとつずつ買い物をすませていく。
アリスはずっと楽しそうにしていたが、町にひとつしかない小さな宿屋の前に辿り着くと、ふと表情を固くして足を止めた。
「アリス?」
「この宿屋に人が泊まっているときは、前を通ってはだめ。そう言われているの」
「え?」
言われてみれば、いつもは静まり返っている宿屋が、今日は騒がしい。アリスの言うように、宿泊客がいるのだろう。
「それは、誰から?」
院長か、キリネだろうか。
その理由は何だろう。
不思議に思ってそう尋ねると、アリスは首を振る。
「ううん。ルースさんだよ」
「ルースさん?」
意外な名前を聞いて、思わず問い返す。
「うん。普通の旅人なら、こんな小さな町に立ち寄らずに、隣の町にいくはずだって」
隣の町は、サーラのいた修道院がある場所だ。
小さい町なので店もそんなに多くはなく、旅人もほとんどいない。そんな中、サーラはアリスに確認しながら、ひとつずつ買い物をすませていく。
アリスはずっと楽しそうにしていたが、町にひとつしかない小さな宿屋の前に辿り着くと、ふと表情を固くして足を止めた。
「アリス?」
「この宿屋に人が泊まっているときは、前を通ってはだめ。そう言われているの」
「え?」
言われてみれば、いつもは静まり返っている宿屋が、今日は騒がしい。アリスの言うように、宿泊客がいるのだろう。
「それは、誰から?」
院長か、キリネだろうか。
その理由は何だろう。
不思議に思ってそう尋ねると、アリスは首を振る。
「ううん。ルースさんだよ」
「ルースさん?」
意外な名前を聞いて、思わず問い返す。
「うん。普通の旅人なら、こんな小さな町に立ち寄らずに、隣の町にいくはずだって」
隣の町は、サーラのいた修道院がある場所だ。



