今いる子どもたちの中で最年長なのが、十二歳のアリスだ。
彼女は普段から、他の子どもたちの面倒をよく見てくれていた。
そんなアリスも、姉くらいの年齢であるサーラとふたりきりになると、少し甘えん坊の普通の少女のようになる。
サーラが手伝いの修道女であることも、その理由のひとつだろう。
最年長として頼りにされていることをしっかりとわかっているからこそ、キリネやこの孤児院出身の修道女には、甘えられないのだ。
だからサーラはたまにアリスを連れ出して、ちょっとした買い物をすることにしていた。
アリスが無理をしていたことに、まったく気が付かなかった。
キリネはそう言って悔やんでいたが、アリスはそれを巧みに隠していた。サーラがそれに気が付いたのは、自分も同じような立場だったからだ。
幼い頃から子どもでいることを許されずに、公爵家の娘として、王太子の婚約者としてふるまうことを強いられてきた。それを理不尽だと思うこともなかった。
アリスと自分とでは、立場も状況も違う。
彼女は普段から、他の子どもたちの面倒をよく見てくれていた。
そんなアリスも、姉くらいの年齢であるサーラとふたりきりになると、少し甘えん坊の普通の少女のようになる。
サーラが手伝いの修道女であることも、その理由のひとつだろう。
最年長として頼りにされていることをしっかりとわかっているからこそ、キリネやこの孤児院出身の修道女には、甘えられないのだ。
だからサーラはたまにアリスを連れ出して、ちょっとした買い物をすることにしていた。
アリスが無理をしていたことに、まったく気が付かなかった。
キリネはそう言って悔やんでいたが、アリスはそれを巧みに隠していた。サーラがそれに気が付いたのは、自分も同じような立場だったからだ。
幼い頃から子どもでいることを許されずに、公爵家の娘として、王太子の婚約者としてふるまうことを強いられてきた。それを理不尽だと思うこともなかった。
アリスと自分とでは、立場も状況も違う。



