婚約破棄した相手が毎日謝罪に来ますが、復縁なんて絶対にありえません!

 ユーミナスが王妃になることを、重圧に思うとは限らない。
 自分と違って彼女なら、周囲からのプレッシャーに負けることはないだろうし、エリーのような人間にも毅然と接することができるだろう。
 それでも自分が放り出した責任を、彼女が背負ってくれたのは事実である。
 しかもカーティスは今、婚約者となったユーミナスを放っておいて、サーラのもとに連日通い詰めているような状態だ。
 せめてカーティスが今までの行為を反省して、王太子としての責任と重圧を自覚してくれるように祈るしかない。
(でも自分は責任を放棄したのに、上手くいくように祈るなんて、自分勝手よね……)
 サーラは見上げていた夜空から視線を落とすと、固く目を閉じる。
 この町は夜になると真っ暗になるせいか、星がたくさん見えてとても綺麗だった。だからここに来てからは、寝る前にこうして空を見上げることが習慣になっている。