キリネにそう言われて、サーラは頷いた。
「ええ、もちろん」
彼女を手伝うのが、サーラの仕事だ。
だが、パンを焼いたことは一度もなかった。申し訳なさそうにそう告げると、キリネは笑ってこう言ってくれた。
「大丈夫。ちゃんと教えるからね」
「ありがとうございます」
何も知らない自分を見捨てることなく、こうして親切に教えてくれるキリネの存在には、本当に助けられている。
サーラはいつも結んでいた金色の髪を、さらにきっちりと纏め、作業用のエプロンをして、厨房に向かった。
「何からすればいいですか?」
「そうだね。まずルースに、小麦粉を厨房に運んでくれるように言ってきて欲しいんだけど、大丈夫かい」
「……はい」
サーラはぎこちなく頷いた。
彼とはほとんど顔を合わせることはなく、会話は一度もしたことがなかったが、同じ孤児院で働く仲間だ。
最低限、仕事の会話くらいはできるようにならないと、キリネに迷惑が掛かってしまう。
(ええと、たしか裏口の方に……)
「ええ、もちろん」
彼女を手伝うのが、サーラの仕事だ。
だが、パンを焼いたことは一度もなかった。申し訳なさそうにそう告げると、キリネは笑ってこう言ってくれた。
「大丈夫。ちゃんと教えるからね」
「ありがとうございます」
何も知らない自分を見捨てることなく、こうして親切に教えてくれるキリネの存在には、本当に助けられている。
サーラはいつも結んでいた金色の髪を、さらにきっちりと纏め、作業用のエプロンをして、厨房に向かった。
「何からすればいいですか?」
「そうだね。まずルースに、小麦粉を厨房に運んでくれるように言ってきて欲しいんだけど、大丈夫かい」
「……はい」
サーラはぎこちなく頷いた。
彼とはほとんど顔を合わせることはなく、会話は一度もしたことがなかったが、同じ孤児院で働く仲間だ。
最低限、仕事の会話くらいはできるようにならないと、キリネに迷惑が掛かってしまう。
(ええと、たしか裏口の方に……)



