婚約破棄した相手が毎日謝罪に来ますが、復縁なんて絶対にありえません!

 そして当日着るウェディングドレスは、サーラの希望を尊重しつつも、義姉と義父母が熱心に選んでくれた。
「ドレスは純白よ。絶対にそう」
 皇妃となった義姉がそう主張すると、義母が首を傾げる。
「でも、サーラはこんなに色白で、金色の綺麗な髪をしているのよ。もう少し濃い色のほうが映えるわ」
 帝国の貴族は黒髪が多く、サーラのような金色の髪はとても珍しい。
 そんな髪色に合うドレスは何がいいのか、真剣に議論している家族の様子を見て、サーラは思わず微笑む。
 幸せだった。
 祖国では、ひとりでいることが多かった。でもここでは、ひとりになることは難しいくらいだ。
 ルーフェスも、忙しいだろうに何度も屋敷に戻ってきては、式の打ち合わせに参加してくれた。ドレスの仮縫いも、宝石を選ぶときも、必ず立ち会ってくれる。
「ああ、とても綺麗だ」
 試着した姿に目を細めてそう言ってくれて、サーラは頬を染めながらも、ありがとうと微笑んだ。
「どれも綺麗で、選ぶのは難しいな」