婚約破棄した相手が毎日謝罪に来ますが、復縁なんて絶対にありえません!

 今となってはサーラも皇妃の義妹であり、社交界にも積極的に出るようにしている。
 たとえリナン王国とソリーア帝国の違いはあっても、王太子の婚約者として妃教育まで受けていたサーラの立ち振る舞いは、義姉のお陰もあって完璧だ。
 初めて、妃教育を受けていてよかったと思ったくらいだ。
 今では友人と言えるような人も増えてきた。

 こうしてすっかり帝国での生活に馴染んだサーラだったが、もうすぐ正式に、ルーフェスの妻になる日が近付いていた。

 ルーフェスと正式に婚約してから、一年半ほど経過していた。
 こうして思い返してみると、ゆっくりと振り返る暇もないほど、忙しい日々だったと思う。
 半年ほど前からは、サーラは結婚式の準備に追われていた。
 帝国では、皇族の結婚式は宮廷の隣に建てられている聖教会で執り行われることになっている。サーラが帝国貴族ではないという問題はあったが、公爵であるルーフェスは皇族の血を引いている。だからふたりの結婚式も、そこで執り行われることになっていた。