婚約破棄した相手が毎日謝罪に来ますが、復縁なんて絶対にありえません!

 さすがにそれは、独裁的すぎる。王妃に対する冤罪や、王太子であったカーティスに対する扱いに、帝国の支配を警戒していた貴族達でさえ、反国王派となった。
 サーラには結果だけ伝えられたので、詳しいことはわからない。
 ただ、どうやら兄の単独犯ではなく、カーティスの異母弟やその母である側妃も、この事件には関わっていたようだ。
 父は兄の起こした事件の責任を取って、引退することになった。
 公爵家を継いだのはもちろん兄ではなく、サーラ達の従兄である。以前、カーティスと婚約していたユーミナスの兄だ。
 兄は、王族を襲撃した罪で身分をはく奪され、王都から追放された。
 そうして母は父と一緒に、地方の領地に移り住んだようだ。もうふたりが表舞台に出ることはないだろう。
 ルーフェスは気遣ってくれたが、サーラは大丈夫だと告げた。
 たしかに血の繋がりはあったが、家族ではなかった。
 父は最後までサーラを道具としか思っていなかったし、兄はまったく関心がなかった。
 そんな人達のために、嘆くつもりはない。