「今までつらい想いをしてきたサーラが、ようやく平穏な幸せを手に入れたばかりだということは、よくわかっている。だから、こんなことを願うのは自分勝手だということも。だが俺はずっと、君の存在に助けられてきた」
誰も味方のいない王宮で、ひとりで耐えてきた強さに。
それでも誰かを労わることを忘れない、優しさに。
妹の身代わりなどではなく、サーラ自身に助けられたと、ルーフェスは言ってくれた。
サーラは、何も言わずにルーフェスの手を握り返した。それに励まされたように、彼は言葉を続ける。
「サーラの望みは、できるだけ叶える。だから、これからも、傍にいてほしい」
「……もちろんよ。わたしでよかったら、喜んで」
そう答えると、ルーフェスに強く抱き締められた。
「サーラ。君を、愛している」
「!」
突然の抱擁と告白に驚いたけれど、サーラもすぐに、彼の背に手を回した。
孤児院で手伝いをしていた頃のことを、サーラは思い出す。
誰も味方のいない王宮で、ひとりで耐えてきた強さに。
それでも誰かを労わることを忘れない、優しさに。
妹の身代わりなどではなく、サーラ自身に助けられたと、ルーフェスは言ってくれた。
サーラは、何も言わずにルーフェスの手を握り返した。それに励まされたように、彼は言葉を続ける。
「サーラの望みは、できるだけ叶える。だから、これからも、傍にいてほしい」
「……もちろんよ。わたしでよかったら、喜んで」
そう答えると、ルーフェスに強く抱き締められた。
「サーラ。君を、愛している」
「!」
突然の抱擁と告白に驚いたけれど、サーラもすぐに、彼の背に手を回した。
孤児院で手伝いをしていた頃のことを、サーラは思い出す。



