「……わたしはここに来て、ようやく静かに過ごせるようになりました。この平穏が、何よりも大切なものです。ですからどうか、もうわたしのことは放っておいてください」
そう告げると、カーティスは青ざめる。
「……それは、本心からか?」
「ええ、もちろんです」
カーティスのために身を引いたと思われても、のちのち面倒だ。サーラは笑顔でそう言い切った。
「わたしはもう、疲れてしまったのです。すべてを手放した今の状態が、とてもしあわせですから」
ここですべての縁を断ち切ってしまいたい。
そう思った。
カーティスにも、サーラが本気だということが伝わったのだろう。
だが、納得はしていないようだ。
探り合いのような時間が続く。
沈黙に耐えきれなくなったのは、サーラのほうが先だった。
もう時間だからと断りを入れて、カーティスを追い出す。
ただの口実ではない。公爵令嬢だった頃と違って、やらなくてはならないことは多いのだ。
そう告げると、カーティスは青ざめる。
「……それは、本心からか?」
「ええ、もちろんです」
カーティスのために身を引いたと思われても、のちのち面倒だ。サーラは笑顔でそう言い切った。
「わたしはもう、疲れてしまったのです。すべてを手放した今の状態が、とてもしあわせですから」
ここですべての縁を断ち切ってしまいたい。
そう思った。
カーティスにも、サーラが本気だということが伝わったのだろう。
だが、納得はしていないようだ。
探り合いのような時間が続く。
沈黙に耐えきれなくなったのは、サーラのほうが先だった。
もう時間だからと断りを入れて、カーティスを追い出す。
ただの口実ではない。公爵令嬢だった頃と違って、やらなくてはならないことは多いのだ。



