婚約破棄した相手が毎日謝罪に来ますが、復縁なんて絶対にありえません!

 ひとりでも大丈夫だと思っていたが、レナートは屋敷に数人の侍女と護衛騎士を派遣してくれた。
 ルーフェスも心配してくれているようだし、皇帝陛下からの好意を辞退するわけにもいかない。
 それを有り難く受け入れることにした。
 昼の間、ルーフェスは宮廷に赴き、そこでレナートと話し合いを続けているようだ。
 おそらく、話し合いの内容はマドリアナの処遇についてだろう。
 今までは彼女自身がけっして罪を認めず、帝国内の権力者であった彼女の父、ピエスト侯爵も娘の無罪を訴えていたこともあって、皇帝の暴走ではないかと囁く者もいた。
 だが、マドリアナは罪を認め、エリーレの兄であったロードリアーノ公爵家の当主ルーフェスも帰国した。
 状況は大きく変化したのだ。
 マドリアナはおそらく極刑に処せられる。
 そうなったら父であるピエスト侯爵も、事実はどうあれ、完全に無関係だったと逃げ切ることは難しいだろう。