だが、それはカーティスを許したからではなく、父にそうしろと言われたからだ。今までサーラの行動は、すべて父に決められていた。
だがここは修道院であり、サーラはもう家を出た身だ。だから、こうして自分の気持ちをカーティスに伝えるのは、初めてだ。
(それにもう、何もかも手遅れなのよ)
たとえ彼の謝罪に心を動かされてその所業を許したとしても、すでにサーラは、未来の王妃として失格の烙印を押されている。ここから再びカーティスの婚約者となるのは、ほとんど不可能だ。
彼には、そんな困難に打ち勝つ力はない。きっとまた挫折してサーラを放り出すに違いないと思っている。
だからどんなに謝罪されても許すつもりはなかったし、最初から彼には何の期待もしていなかった。
「サーラ。君はもう、俺を許してはくれないのか。顔も見たくないほど、嫌われてしまったのだろうか」
なおもそう言い縋る彼に、本音を話さなくては帰ってくれないのだと悟る。
だがここは修道院であり、サーラはもう家を出た身だ。だから、こうして自分の気持ちをカーティスに伝えるのは、初めてだ。
(それにもう、何もかも手遅れなのよ)
たとえ彼の謝罪に心を動かされてその所業を許したとしても、すでにサーラは、未来の王妃として失格の烙印を押されている。ここから再びカーティスの婚約者となるのは、ほとんど不可能だ。
彼には、そんな困難に打ち勝つ力はない。きっとまた挫折してサーラを放り出すに違いないと思っている。
だからどんなに謝罪されても許すつもりはなかったし、最初から彼には何の期待もしていなかった。
「サーラ。君はもう、俺を許してはくれないのか。顔も見たくないほど、嫌われてしまったのだろうか」
なおもそう言い縋る彼に、本音を話さなくては帰ってくれないのだと悟る。



