エリーレは、レナートの最愛の女性だった。彼女が生きていれば、マドリアナが皇妃になることはできなかった。
そうして、もうひとりは彼の子を身籠った側妃。
たとえ彼女に男児が生まれようと、マドリアナの父であるピエスト侯爵が失脚でもしない限り、彼女の皇太子妃としての地位は安泰だったはずだ。
だが、ピエスト侯爵を重用していたソリーア帝国の皇帝は、リナン王国に侵攻しようとして退位させられている。
代わりに皇帝として即位したレナートは、マドリアナの父を疎んじていた。
それを知っていたからこそ、自らの地位が危ぶまれると危惧して、マドリアナは行動したのだろうか。
それこそ自分の父に相談するべきことだ。
独断で実行するには、あまりにもリスクが大きい。
(彼女の本当の望みは、何だったのかしら……)
レナートは、マドリアナの動機をそこまで重要視していないようだ。
彼女がエリーレを殺した。
レナートにとって重要なのは、その事実だけだ。
ルーフェスはどうだろうか。
そうして、もうひとりは彼の子を身籠った側妃。
たとえ彼女に男児が生まれようと、マドリアナの父であるピエスト侯爵が失脚でもしない限り、彼女の皇太子妃としての地位は安泰だったはずだ。
だが、ピエスト侯爵を重用していたソリーア帝国の皇帝は、リナン王国に侵攻しようとして退位させられている。
代わりに皇帝として即位したレナートは、マドリアナの父を疎んじていた。
それを知っていたからこそ、自らの地位が危ぶまれると危惧して、マドリアナは行動したのだろうか。
それこそ自分の父に相談するべきことだ。
独断で実行するには、あまりにもリスクが大きい。
(彼女の本当の望みは、何だったのかしら……)
レナートは、マドリアナの動機をそこまで重要視していないようだ。
彼女がエリーレを殺した。
レナートにとって重要なのは、その事実だけだ。
ルーフェスはどうだろうか。



