だが、帝国の皇族であった王妃を冤罪で投獄してしまったのだから、このまま終わるとは思えない。
「レナート皇太子殿下は、国政に関しては公正無私なお方だ。リナン王国の王妃を救うために、手を尽くされるだろう」
深く関わっていたルーフェスがそう言うのなら、両国が戦争になってしまうことはない。サーラはほっとしたが、ルーフェスの顔は曇ったままだ。
「ただ、エリーレのことになると、激情に駆られることがある」
かつての最愛の婚約者である、ルーフェス・ロードリアーノ公爵の妹、エリーレ。
彼女の殺害に関わったとされた、自分の妻でもあった皇太子妃マドリアナを、父親のピエスト侯爵や親族の必死の嘆願にもまったく耳を貸さずに処刑すると公表してしまったらしい。
おそらく、レナート皇帝を止められるのはルーフェスだけだ。
だが彼にとっても、マドリアナは最愛の妹の仇。簡単に許すことなどできないだろう。かといって、若い女性が無残に処刑されてしまうことを、喜ぶような人ではない。
「レナート皇太子殿下は、国政に関しては公正無私なお方だ。リナン王国の王妃を救うために、手を尽くされるだろう」
深く関わっていたルーフェスがそう言うのなら、両国が戦争になってしまうことはない。サーラはほっとしたが、ルーフェスの顔は曇ったままだ。
「ただ、エリーレのことになると、激情に駆られることがある」
かつての最愛の婚約者である、ルーフェス・ロードリアーノ公爵の妹、エリーレ。
彼女の殺害に関わったとされた、自分の妻でもあった皇太子妃マドリアナを、父親のピエスト侯爵や親族の必死の嘆願にもまったく耳を貸さずに処刑すると公表してしまったらしい。
おそらく、レナート皇帝を止められるのはルーフェスだけだ。
だが彼にとっても、マドリアナは最愛の妹の仇。簡単に許すことなどできないだろう。かといって、若い女性が無残に処刑されてしまうことを、喜ぶような人ではない。



