そんな言葉は聞きたくない。
あのときの心の痛みを思い出して、思わず感情的になりそうになる。
(もう、終わったことよ。すべて、過去のこと)
そう自分に言い聞かせる。
今さら終わったことの話し合いをして、何になるというのか。
だがカーティスはサーラとは違い、昔のことばかり話す。このままでは彼が納得しない限り、何度でも修道院を訪れるだろう。
だから仕方なく、彼との会話を続けることにした。
「聖女であるエリーに嫉妬して、そんなことを言うのだろう。殿下はそうおっしゃいました。何を言っても信じてくださらない方と話をすることに、わたしも疲れ果ててしまったのです」
正直にそう答えると、カーティスは唇を噛みしめて俯いた。
「……たしかにそれは、俺が悪かった。エリーに夢中だったんだ。彼女を守るために、過剰に反応していたことは認める」
「謝ってほしいわけではありません。本当にもう、すべて終わったことなのです」
カーティスの言葉は、本当に今さらだった。
あのときの心の痛みを思い出して、思わず感情的になりそうになる。
(もう、終わったことよ。すべて、過去のこと)
そう自分に言い聞かせる。
今さら終わったことの話し合いをして、何になるというのか。
だがカーティスはサーラとは違い、昔のことばかり話す。このままでは彼が納得しない限り、何度でも修道院を訪れるだろう。
だから仕方なく、彼との会話を続けることにした。
「聖女であるエリーに嫉妬して、そんなことを言うのだろう。殿下はそうおっしゃいました。何を言っても信じてくださらない方と話をすることに、わたしも疲れ果ててしまったのです」
正直にそう答えると、カーティスは唇を噛みしめて俯いた。
「……たしかにそれは、俺が悪かった。エリーに夢中だったんだ。彼女を守るために、過剰に反応していたことは認める」
「謝ってほしいわけではありません。本当にもう、すべて終わったことなのです」
カーティスの言葉は、本当に今さらだった。



