婚約破棄した相手が毎日謝罪に来ますが、復縁なんて絶対にありえません!

 ルーフェスは窓辺に置かれた椅子に座り、静かに読書していたらしい。
 定住許可証は、ひと月が経過した今もまだ、発行してもらうことができずにいた。
 でも役場によると、男性はそれくらいかかるのが普通のようだ。女性よりも犯罪に手を染めている可能性が高く、その辺りを軽く調査をするらしい。ルーフェスの手続きに時間が掛かっているというよりは、順番待ちをしている人が、それだけ多いということのようだ。
 仕事もできずに手持ち無沙汰の様子だったが、ここ最近は図書館に通い、共和国の歴史や法律などの本を読んでいた。
 今日も図書館から借りてきた本を読み耽っていたらしいルーフェスは、部屋に飛び込んできたサーラの剣幕に驚き、本を閉じて立ち上がった。
「どうした? 何かあったのか?」
「あの、これを」
 詳細を説明する余裕もなく、サーラはカーティスからの手紙を差し出す。
「手紙?」
 サーラに渡された手紙を、不思議そうにしながらもルーフェスは広げている。
そこに書かれた内容は、間違いなく衝撃を与える。