婚約破棄した相手が毎日謝罪に来ますが、復縁なんて絶対にありえません!

 エリーに傾倒したのも、サーラを救わなくてはと、国を出てここまで来てしまったのも、それが原因かもしれない。
「私のせいですべてを失ってしまったサーラを助け出し、今度こそしあわせにしなければならないと思っていた」
 だが今のカーティスは、自分の望んだ結果ではなくとも、何とか受け入れようとしている。
「でも君は、今でも充分にしあわせそうだ」
 カーティスはそう言うと、寂しそうに笑って立ち上がった。
「今まで本当にすまなかった。……どうか、元気で」
「カーティス様。これからどうなさるのですか?」
 目標を失った彼は、どこか危うい。思わず声を掛けると、彼は曖昧に笑って首を振る。
 サーラのためにここまで来たのだ。これからのことなど、何も考えてはいないのだろう。
「ソリーア帝国に行ったらどうでしょう」
 黙って見守っていたルーフェスが、そう声を掛けた。
「ルーフェス?」
 突然の提案に、サーラは驚いて彼を見上げる。