「もしサーラに嫌がらせをされたことが本当なら、エリーは聖女ではないことになる。そう言ったらエリーはあっさりと、嫌がらせは嘘だったと言った」
直接嫌がらせをされたわけではない。
でも、サーラは自分を疎んじていた。
いつか本当にそうなりそうで、怖かったと涙ながらに訴えたそうだ。
それを聞いてようやくカーティスは、すべてエリーの自演だったのではないかと思ったようだ。
そうして詳細な調査が行われ、エリーは聖女ではないという結論が出た。
エリーは最後まで、自分は聖女だとずっと主張していたようだが、もう誰も彼女の言葉を信じなかった。
「父は、当然サーラもそのことに気付いていたはずだと言っていた。それは本当なのか? そうだとしたら、なぜ何も言わずにすべて受け入れて、王都を去った?」
「もちろん、気付いていました。殿下に忠告もしたはずです。ですが、殿下は何を言っても聞いてくださらなかった」
「……それは」
カーティスはあきらかに狼狽えて、何やら小声で言い訳をしている。
直接嫌がらせをされたわけではない。
でも、サーラは自分を疎んじていた。
いつか本当にそうなりそうで、怖かったと涙ながらに訴えたそうだ。
それを聞いてようやくカーティスは、すべてエリーの自演だったのではないかと思ったようだ。
そうして詳細な調査が行われ、エリーは聖女ではないという結論が出た。
エリーは最後まで、自分は聖女だとずっと主張していたようだが、もう誰も彼女の言葉を信じなかった。
「父は、当然サーラもそのことに気付いていたはずだと言っていた。それは本当なのか? そうだとしたら、なぜ何も言わずにすべて受け入れて、王都を去った?」
「もちろん、気付いていました。殿下に忠告もしたはずです。ですが、殿下は何を言っても聞いてくださらなかった」
「……それは」
カーティスはあきらかに狼狽えて、何やら小声で言い訳をしている。



