カーティスはまだルーフェスを警戒していたが、サーラの言葉に従ってくれた。
まだソファーとテーブルしかない応接間に通して、向かい合わせに座る。古びた家が物珍しいのか、カーティスは周囲を見渡していた。
ルーフェスは少し離れたところに立ち、静かに様子を見守ってくれている。
「カーティス様。わたしは、自分の意志であの国を出ました」
どこから話すべきか迷った挙句、サーラは最初にそう告げた。
「父から、あの国から。そして、カーティス様から逃げ出したかったのです」
「自分の意志で? だが、君の父であるエドリーナ公爵は、娘は盗賊に攫われてしまったのだと断言していた。一途に想っていた娘の気持ちを、どうか忘れないでほしいと……」
やはり父は、自分を利用してカーティスの廃嫡を狙っていたのだろう。
サーラは両手をきつく握りしめた。
カーティスが父の言葉を信じてしまったのは、サーラが何も言わずに彼を拒絶して、逃げてしまったからだ。
まだソファーとテーブルしかない応接間に通して、向かい合わせに座る。古びた家が物珍しいのか、カーティスは周囲を見渡していた。
ルーフェスは少し離れたところに立ち、静かに様子を見守ってくれている。
「カーティス様。わたしは、自分の意志であの国を出ました」
どこから話すべきか迷った挙句、サーラは最初にそう告げた。
「父から、あの国から。そして、カーティス様から逃げ出したかったのです」
「自分の意志で? だが、君の父であるエドリーナ公爵は、娘は盗賊に攫われてしまったのだと断言していた。一途に想っていた娘の気持ちを、どうか忘れないでほしいと……」
やはり父は、自分を利用してカーティスの廃嫡を狙っていたのだろう。
サーラは両手をきつく握りしめた。
カーティスが父の言葉を信じてしまったのは、サーラが何も言わずに彼を拒絶して、逃げてしまったからだ。



