「エリーは聖女に違いない。そう信じていた。だが父はそれをすぐに否定した。聖女はとても尊い存在で、認定にも厳しい条件がある。ただ異なる世界の知識があるだけで、聖女と認定することはできないと」
「……」
当然だと、サーラも思った。
エリーには、もしかしたら本当に異なる世界の記憶があるのかもしれない。
でも、それだけだ。
遠い昔にこの地に現れた聖女は、重傷者さえ一瞬で回復させるほどの治癒魔法を使い、精霊たちにも愛されていた。だから常に精霊たちの加護によって守られていて、害意を持つ者は近寄ることもできなかったという。
エリーは、サーラに嫌がらせをされたと言っていた。
突き飛ばされて、怪我をしたこともあると。
でもエリーが本当に聖女ならば、サーラは彼女に害意を持っただけで近寄れなくなったはずだ。
当然のように、国王もそれを指摘した。慌てたカーティスは、その真相をエリーに問いただしたようだ。
「……」
当然だと、サーラも思った。
エリーには、もしかしたら本当に異なる世界の記憶があるのかもしれない。
でも、それだけだ。
遠い昔にこの地に現れた聖女は、重傷者さえ一瞬で回復させるほどの治癒魔法を使い、精霊たちにも愛されていた。だから常に精霊たちの加護によって守られていて、害意を持つ者は近寄ることもできなかったという。
エリーは、サーラに嫌がらせをされたと言っていた。
突き飛ばされて、怪我をしたこともあると。
でもエリーが本当に聖女ならば、サーラは彼女に害意を持っただけで近寄れなくなったはずだ。
当然のように、国王もそれを指摘した。慌てたカーティスは、その真相をエリーに問いただしたようだ。



