ルースが選んでくれたのは、以前に泊まったよりも上等な宿屋だ。ふたりは裕福な商家の若夫婦を装っている。これくらいのところには泊まらなくては、かえって不審になってしまうのだろう。
ただサーラはお金をまったく持っていないので、すべてを彼に頼ってしまう。それは、やはり心苦しい。それでも今は、無事に逃げることだけを考えなくてはならないとわかっている。
「いらっしゃいませ」
にこやかにそう言った宿屋の受付の女性は、上品できちんとした制服を着ていた。彼女に案内されて、ふたりで泊まる宿屋に向かう。
広い部屋だった。
寝室と応接間が別々で、荷物を置くスペースもある。
「長い船旅で疲れただろう。今日はゆっくりと休んでいてくれ」
サーラを部屋に送り届けると、ルースはそう言ってすぐに、偵察に向かってしまった。
ひとり残されたサーラはしばらくオロオロとしていたが、まだ旅の途中だ。ここはしっかり休み、ルースの足手まといにならないようにすることが大切だと思い直す。
ただサーラはお金をまったく持っていないので、すべてを彼に頼ってしまう。それは、やはり心苦しい。それでも今は、無事に逃げることだけを考えなくてはならないとわかっている。
「いらっしゃいませ」
にこやかにそう言った宿屋の受付の女性は、上品できちんとした制服を着ていた。彼女に案内されて、ふたりで泊まる宿屋に向かう。
広い部屋だった。
寝室と応接間が別々で、荷物を置くスペースもある。
「長い船旅で疲れただろう。今日はゆっくりと休んでいてくれ」
サーラを部屋に送り届けると、ルースはそう言ってすぐに、偵察に向かってしまった。
ひとり残されたサーラはしばらくオロオロとしていたが、まだ旅の途中だ。ここはしっかり休み、ルースの足手まといにならないようにすることが大切だと思い直す。



