婚約破棄した相手が毎日謝罪に来ますが、復縁なんて絶対にありえません!

 悪役令嬢ならば、婚約破棄に絶望して乱心し、衛兵に取り押さえられるところを見せてほしかった。あまりにもあっさりとしたサーラの態度に、カーティスも戸惑っている。
 それでもサーラが婚約を破棄され、表舞台から去ったのは間違いない。
 こうなったら聖女だということを公表して、たくさんの人々に賞賛してもらうしかない。
 ――そう思っていたのに。
「どうして? 私は聖女なのよ? どうして私が!」
 衛兵に取り押さえられ、エリーは叫んだ。
 目の前にいるヒーロー、カーティスは、そんなエリーを助けてくれる素振りはない。むしろ、忌々しそうに睨んでいるではないか。
「わたしのこと、聖女だって……。王妃にしてくれるって言っていたじゃない!」
 強引に連れ出され、そのまま牢獄に押し込められた。
「私はヒロインよ? どうしてこんな目に合うの?」
 どんなに叫んでも、喚いても、誰も助けてくれない。
 知らないうちにバッドエンドルートに入ってしまったのだろうか。