サーラは、婚約を解消されてしまったショックで、衝動的に修道院に入ってしまったらしい。
(ああ、サーラ。君は私のことを、それほどまで思ってくれていたのか)
サーラのことが忘れられない。
まだ若く美しい公爵令嬢が修道院に入るなど、よほどのことだ。
それほどまで傷つけてしまった。
自分を恋い慕ってくれた相手に、ひどいことばかり言ってしまった。
彼女に会って、謝罪したかった。
カーティスは父である国王、そして新しい婚約者の後見人であるエドリーナ公爵の言葉に逆らって、サーラの居場所を探して何度も会いに行った。
それが、父とエドリーナ公爵の策略だったなんて、まったく知らなかった。
◆ ◆ ◆
エリーが前世の記憶を思い出したのは、十歳の誕生日のことだった。
両親は貴族でも何でもなく、ただの平凡な一般市民だ。エリーは、王都の片隅にある雑然とした住宅街の中で、生まれ育った。
共働きをしている両親は、いつも忙しい。
(ああ、サーラ。君は私のことを、それほどまで思ってくれていたのか)
サーラのことが忘れられない。
まだ若く美しい公爵令嬢が修道院に入るなど、よほどのことだ。
それほどまで傷つけてしまった。
自分を恋い慕ってくれた相手に、ひどいことばかり言ってしまった。
彼女に会って、謝罪したかった。
カーティスは父である国王、そして新しい婚約者の後見人であるエドリーナ公爵の言葉に逆らって、サーラの居場所を探して何度も会いに行った。
それが、父とエドリーナ公爵の策略だったなんて、まったく知らなかった。
◆ ◆ ◆
エリーが前世の記憶を思い出したのは、十歳の誕生日のことだった。
両親は貴族でも何でもなく、ただの平凡な一般市民だ。エリーは、王都の片隅にある雑然とした住宅街の中で、生まれ育った。
共働きをしている両親は、いつも忙しい。



