ルースが向き合ってくれたことで、すべてを話す覚悟が決まった。
「わたしの過去のことです。わたしの婚約者だったのは、この国のかつての王太子、カーティス殿下です」
その名を口にすると、ふとルースの表情が変わった。
「廃嫡された王太子が、君の婚約者だったのか」
もし彼が本当に帝国貴族なら、カーティスのことも詳しいはずだ。カーティスの母は、ソリーア帝国の皇妹である。
「たしか、彼の婚約者は公爵家の……」
「はい。わたしの父は、エドリーナ公爵です」
サーラが予想していたように、ルースはその辺りの事情をよく知っていた。彼は深く思案するように、瞳を細める。
「エドリーナ公爵といえは、国王陛下の右腕として国政を取り仕切っていると聞く。彼は、独断でその娘との婚約を破棄したのか」
話さずとも、その婚約破棄がカーティスの一存であったと悟っている様子だった。
彼の言うように、父は国王陛下から信頼を受けている重臣だ。政変でもない以上、その娘との婚約を破棄する理由がない。
「わたしの過去のことです。わたしの婚約者だったのは、この国のかつての王太子、カーティス殿下です」
その名を口にすると、ふとルースの表情が変わった。
「廃嫡された王太子が、君の婚約者だったのか」
もし彼が本当に帝国貴族なら、カーティスのことも詳しいはずだ。カーティスの母は、ソリーア帝国の皇妹である。
「たしか、彼の婚約者は公爵家の……」
「はい。わたしの父は、エドリーナ公爵です」
サーラが予想していたように、ルースはその辺りの事情をよく知っていた。彼は深く思案するように、瞳を細める。
「エドリーナ公爵といえは、国王陛下の右腕として国政を取り仕切っていると聞く。彼は、独断でその娘との婚約を破棄したのか」
話さずとも、その婚約破棄がカーティスの一存であったと悟っている様子だった。
彼の言うように、父は国王陛下から信頼を受けている重臣だ。政変でもない以上、その娘との婚約を破棄する理由がない。



