それでも飾り気のない修道女の服装とは、比べものにならないくらい、華美な服装だ。
きっちりと纏めていた長い金色の髪も、ひさしぶりに解いた。宿屋の入り口にあった鏡を覗き込んでみると、公爵家の令嬢とも、修道女ともまったく違う自分の姿がそこにあった。
いつも綺麗に整えられていた金色の髪は、修道院と孤児院での生活で、少しくすんでいる。でも緑色の瞳は、公爵令嬢だった頃とは比べものにならないくらい、生気に満ちていた。
(ルースと夫婦に見えるかしら?)
ふと、そんなことを考えてしまい、真っ赤になって否定する。
(違うの。怪しまれたら大変だから。無事に逃げるために、そう思っただけで……)
誰に言い訳しているのかもわからないまま、サーラはふるふると首を振る。
「どうした?」
そんなサーラの態度がよほど不審だったのか、ルースが不思議そうに顔を覗き込む。
きっちりと纏めていた長い金色の髪も、ひさしぶりに解いた。宿屋の入り口にあった鏡を覗き込んでみると、公爵家の令嬢とも、修道女ともまったく違う自分の姿がそこにあった。
いつも綺麗に整えられていた金色の髪は、修道院と孤児院での生活で、少しくすんでいる。でも緑色の瞳は、公爵令嬢だった頃とは比べものにならないくらい、生気に満ちていた。
(ルースと夫婦に見えるかしら?)
ふと、そんなことを考えてしまい、真っ赤になって否定する。
(違うの。怪しまれたら大変だから。無事に逃げるために、そう思っただけで……)
誰に言い訳しているのかもわからないまま、サーラはふるふると首を振る。
「どうした?」
そんなサーラの態度がよほど不審だったのか、ルースが不思議そうに顔を覗き込む。



