生まれ育った国から離れることを、サーラはあまり寂しく思っていなかった。
自分は薄情なのかもしれない。
でもこの国に留まっても、父に見つかってカーティスと娶せられるだけ。
自由を求めるなら、他国に渡ったほうが安全で、確実だ。
「北にあるティダ共和国のことは知っているか?」
「はい。とても厳しい天候の国ですが、人々はとても自由に暮らしていると聞きました」
「そこを目指す」
旅の目的地は、そのティダ共和国のようだ。
それは夢のような、身分のない世界。
だがその分、非情なまでに実力主義だという。努力した者が成功して、そうしなかった者が没落する。
この国ではありえなかったことだ。
サーラはどんなに努力しても、それが認められたことは一度もなかった。むしろ、要求だけがどんどん大きくなっていった。それがもうなくなると思っただけで、生きる気力も沸いてくる。
ルースは、これからの予定を説明してくれた。
自分は薄情なのかもしれない。
でもこの国に留まっても、父に見つかってカーティスと娶せられるだけ。
自由を求めるなら、他国に渡ったほうが安全で、確実だ。
「北にあるティダ共和国のことは知っているか?」
「はい。とても厳しい天候の国ですが、人々はとても自由に暮らしていると聞きました」
「そこを目指す」
旅の目的地は、そのティダ共和国のようだ。
それは夢のような、身分のない世界。
だがその分、非情なまでに実力主義だという。努力した者が成功して、そうしなかった者が没落する。
この国ではありえなかったことだ。
サーラはどんなに努力しても、それが認められたことは一度もなかった。むしろ、要求だけがどんどん大きくなっていった。それがもうなくなると思っただけで、生きる気力も沸いてくる。
ルースは、これからの予定を説明してくれた。



