クリスマスの朝。


沢山の人が行き交う、ネオンの光で包まれた渋谷の街。


私はただ1人、もう住み始めて2年にもなる古びたアパートへと、白い息を吐きながら静かに足を進める。


家族もいない。

友達もいない。

恋人もいない。

ひとりぼっちの暮らしを連想させる、そんなアパートに住む、ひとりぼっちの私。