ビターなアイツと甘い関係 ~毒舌王子と同居して、ナイショの甘いバイトはじめました~


 昼ごはんを食べ終えた私たちは、四人で水族館の続きを見ることにした。

「ところで二人はどこまで見たの? 俺たちは、あとはペンギンとイルカショーくらいなんだけど」

 秋葉が莉茉ちゃんに尋ねる。

「うちらもだいたい見終わったよ。でもイルカショーはまだ見てないから、せっかくだし四人で見ようよ」

「うん」
「そうするか」

 四人でイルカショーを行う会場へと向かう。

 イルカショーの会場は、お昼時と会って意外と空いていた。

 私たちは四人で中央の一番前の席に座る。

「特等席だね」

 水が飛んでくるかもしれないと言うので百円でレインコートを買う。

 いそいそと着込んでいると、飼育員のお姉さんがやってきてショーが始まった。

「お、イルカのお姉さん可愛いな」

 清ちゃんがニコニコとお姉さんを指さすと、秋葉はその背中をどついた。

「うるせーな。女なら何でもいいのかよ」

「何でもいいとは言ってないだろ。ただ単に、俺は可愛いなと……」

 瞬間、天井に吊るされたボールに向かってイルカが大きくジャンプした。

「きゃあっ!」
「うわっ」
「わーっ!」

 ジャンプしたイルカが着水した瞬間、びちゃびちゃと噴水のように水が飛んでくる。

「うわぁ、ひどいね」
「びしょびしょだ」

 レインコートを着ていたにも関わらず、私たち四人はずぶ濡れになった。